過激タイトルの自己啓発本に多い「リスク取れポルノ」に騙されやすいあなたに

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起業しろ!!みたいなやつの悪口を書きます

流行ってるんだよな。心の弱い人間向けに強い言葉を浴びせて洗脳するやつ。ただ、それが本当に悪なのかというと、心の弱い人たちにとっては「今のままの自分ではいけない、新しい刺激がほしい」というニーズがあって、彼らはその穴にすっぽり収まるボールを投げているだけ。美しい需要と供給があるその構造は、ビジネスそのものなんじゃない?って気もする。これを井上陽水のジレンマ(いま名付けた)といいます。

これは井上陽水がライブ中のMCで

「女性を殴る人と殴らない人では、後者のほうが優しいですよね?でも世の中には殴られるのが気持ちいい女性もいるわけで……そうなると”優しさ”っていうのが何なのか分からなくなってきませんか。じゃ、次の曲いきます」

と言って「リバーサイドホテル」を弾き始めた逸話からきています。これをピックアップしたのは確か沙村広明の『シスタージェネレーター』のひとネタだった気がする。『ハルシオンランチ』の方だったらごめんね。

話が逸れた。

起業しろ!空気読むな!多動力!仕事やめろ!リスク取れ!ブログ書け!ってどういう人が言ってるんでしょうか

ホリエモン(前科持ち)、ゾゾタウンのハゲ、高知の煽りスト。彼らのメッセージは強いです。成功した実績をバックグラウンドに社会の隙間(概念的なブルーオーシャン)に向かってセンセーショナルなイシューを出しているから。でも、疑問に思うことがあります。前提が違わないか?それ全員にあてはまるん?と。わたしの中の心の中のコンサルが、それMECEじゃなくない?と言っている。あとわたしの心の中のコンサルが怒りで横文字を濫用している。

*MECEについては各自ぐぐってください

*コンサルは横文字を使う生き物です

わからないことがあったら図解してみよう

とりあえず十字を切って考えてみましょう。

「十字を切る」とは、わからないことがあるととりあえずマトリクス図に落としてみよう!という100のコンサルしぐさのうちのひとつです。100のコンサルしぐさの中には、作業効率を劇的に高めるために“敢えてマウスをPCから抜く”とかもありますけど、それの話は別に機会に。

そしたらこうなるわけよ。
世の中の人間はだいたい大きく2つに分けられる。あと複雑な問題もだいたい4つには分けられる。これ豆な。
それで起こっている現象としてはこう

起業してなくて成功してないひと(要はふつうのひと)に対して、声の大きい起業して成功したおじさんが心の隙間につけこんでいる構図です。

ここで見えてくるポイントは以下です。

  • 同様にリスクを取ったはずの起業して失敗したひとの声が埋もれている
  • 起業して成功した人は全体の中で非常に割合が少ない(同様のアプローチが適用できない可能性がある)
  • 起業してないし成功してない人にとって、本来いちばん近いステップのはずの「起業してないけど成功した人」の声が無視されている

吐き気を催す邪悪とはッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「吐き気を催す邪悪」の画像検索結果

【生存バイアスの口コミと評判】効果は??副作用はある??彼女はいる??

要は、冴えないガキ100人にイチローと同じごはんを食べさせて同じメニューでトレーニングしたら全員イチローになるか?ならんやろ??という話です。イチローも、ホリエモンも、イーロンマスクもそうなんですが、類稀な才覚と運の両方を持ち合わせたが故に今の成功があるわけです。そして同じように才覚とチャンスに恵まれたにも関わらず、イチローになれなかった人は目に見えないだけでめちゃくちゃいます。蠱毒の壺に有象無象をぶちこんで、たまたま一番毒が強くて最後まで生き残ったやつが、俺みたいにしろ!!と言っている構図です。これを専門用語で「生存バイアス」といいます。生存バイアスは、生き残った人にかかっているのです。「泥水を進んで飲んだから生き残れた!他の人も泥水を飲んだら生き残れるよ!」といった具合に。それを心の綺麗な人間がストレートに信じて泥水を飲みたがる。

鬼のバブルを経て、仮想通貨をいまだに触っている日本人はごく少ない変態だけになりました。ふつうの人はどこへ行ったのか?みんな黙して消えただけで、真面目に働いています。

あらゆるアドバイスに対してこのような視点を持ちましょう。

それってたまたまお前が運良かっただけちゃう?全員に当てはまるやつですか?

なぜなら、自己啓発本や力強いメッセージの多くは、往往にして声の大きい人たちが現状に満足していない人たちの心の隙間に落ちている「こうしたら変われる」という幻想につけ込んだサイドビジネスの様相を呈しているケースが多いからです。これをリスク取れポルノと名付けました。今名付けました。使って行きましょう。あまり流行らなさそうなら撤回します。

じゃあ何?チャレンジするなってことが言いたいわけ?

ここまでくると怪しいセミナーで怪しい仮想通貨を買ってるおは養分の洗脳を解いてあげるためにがんばってたら、うるさいお前に何がわかるんじゃって逆ギレされるのと似たような徒労感に襲われてきたな。

誰しもが成功したいはずです。誰しもが?そうでもないか。成功っていうか、幸せになりたいですよね。そのためには必ずどこかの場面でリスクを取ったり、チャレンジを仕掛けなければいけないタイミングがくる。わたしが申し上げたいのは、リスクを取ってチャレンジをするタイミングこそ、誰か他人の言葉の熱に浮かされた状態ではなく、自己の確信に基づいて、冷静でいようねということです。

間違えないで欲しいのは、「いきなり会社をやめてブログ1本で食っていく」ような、まるでリスクを取っているようで実際は現状から逃げているだけのダイナミックな決断はやめようなということです。どのような成功においても、越えなければいけない壁はいつだって目の前の地味でめんどくさいやつなので、抜け道だとか、ジャンプしてたらたどり着くとか、ふつーないんだよな。いや、正確には世の中にはいくつか抜け道はあるんだけど、お前の前には大抵ないから、探さない方がいいよ。

なんかサブカルくそ学生に多いんだけど、アートだとか自己表現というフォーマットを借りたら努力という過程をすっぽりスルーできると思ってるやつがいるんだよな。お前お前、これを読んでるお前のことだからな。

まとめ

甘い言葉に惑わされずに地道にやっていきましょう。ほな。