平成の歌姫、UAちゃんの話と、根菜食ってる女について

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平成の歌姫、UA(ウーア)ちゃんについて。今日たまたま聴いてたので。

UAって誰

UAちゃんは2000年代に流行ったR&Bシンガーです。私は中学生の頃に近所のTSUTAYAで5枚まとめて1000円で借りて聴いたのが最初です。

UAちゃんは不思議な声の大阪弁のお姉さんです。安室奈美恵ちゃんが子猿みたいな顔をしてかわいいのに対し、UAちゃんは本格的に 人類の祖先は類人猿であることを思い出させてくれるお顔立ちをされていてかわいいです。わたしが、地黒で黒髪ロングの星占いなんかが好きそうなスピり気味の女を見た時に言う「なんか根菜好きそうな女」という悪口は、むかし何かの雑誌で読んだUAがインタビューで「わたし最近めっちゃ根菜にハマってて」と語っていたところにルーツがあります(根菜だけに)。

これを聴いといたら何とかなるUA

UA(ウーア)    ・    情熱
UA(ウーア)    ・    太陽手に月は心の両手に
プライベート サーファー/UA (Video Clip)

あとは「スカートの砂」「ミルクティー」あたりを押さえておけば知っていることになります。

R&Bシンガー女子会におけるUA

ご存知の通り平成初期の日本はR&Bシンガーのバブルとも言える時代がありました。和田アキ子を頂点とし、宇多田ヒカル、MISIA、そしてUAを数えてR&B 3大天とします。最初は小柳ゆきを加えて四天王にしようと考えましたが、残念ながら役不足です。彼女が埼玉県出身だからです。埼玉県にリズムもブルースもあるはずがないだろ。そこから有象無象の一発屋とラッパーの添え物(多和田えみ、Soweluなど)を飛ばして青山テルマ、JUJU、加藤ミリヤの世代を以って現代とします。R&B女子会があった際、一番末席でドリンクを注文してるのが青山テルマ、先輩の武勇伝に相槌を打つマシーンと化しているのが西野カナです。R&B女子会に椎名林檎と浜崎あゆみとCHARAは呼ばれません。彼女たちはR&Bフォーマットからの脱藩者と言えるからですが、この話は長くなるので。

UA意外を語ることでUAのトラックを

彼女が影響を受けたシンガーはジャニス・ジョプリンアレサ・フランクリンパティ・スミスだそうです(wikipediaより)。まんまですね。R&Bシンガーとしては教科書のようなラインナップです。そしてビョークもあがっていますここがポイントで、2000年初頭のポップ・ミュージックシーンでは(主語が大きい)、ジャンル単体での賞味期限が切れたことを受けて息の長いアーティストほど他の音楽ジャンルからのあからさまなエッセンスの剽窃行うという現象が相次いだ時代でもありました。わたしが物心ついた瞬間に オレンジレンジ というバンドが、インタビューで編曲のコンセプトを問われ「俺らのキーワードは“パクろうぜ”です」というわかりやすい回答をしてインターネットのオタクたちから叩かれて炎上するという珍事件がありました。インターネットのオタクたちは、沖縄出身の陽キャたちが売れてウザかっただけで、そもそもポップ・ミュージックとは、あらゆる音楽ジャンルからエッセンスをいかにパクりパクってお茶の間にお届けするかの歴史であったはずです。インターネットのオタクたちは、20年も前からこのように卑劣で攻撃的だったのです。

例:ピコピコ音を入れたロックバンドが流行る(オレンジレンジ、ストレイテナー、スーパーカー、くるり、その後サカナクションへ)

SUPERCAR 『White Surf style 5. from DVD「LAST LIVE 完全版」』

めちゃくちゃ話が脱線しましたが、前述のビョークはポップシンガーというフォーマットに民謡やエレクトロミュージックのエッセンスを混ぜ合わせたスタイルの先駆けのようなアーティストです。(正確な表現ではない)

Björk – Human Behaviour (Official Music Video)

UAも同じ、同じです。シングル曲でいうと「閃光」はエレクトロニカ(rei harakami)、「甘い運命」はボサノヴァ、「スカートの砂」と「甘い運命」はレゲエ、「数え足りない夜の足音」はラテンジャズ、「リズム」は大沢伸一っぽいファンクなどなど、バックトラックは多ジャンルを横断するなか、歌唱法はR&Bシンガーとしての軸足を外しません

R&BシンガーとしてのUAの声と歌い方について

UAの声質は独特です。前述したアレサ・フランクリン等の洋物ソウルシンガーほど野太い(周波数帯でいうと中低音が支配的な)わけではなく、和田アキ子のような昭和歌謡あがりのシンガーほどコブシを効かせることもありません(中期の椎名林檎が露悪的にそれをやってる)。あとあんまりビブラートしない。フツーなんだよな、フツー。特に倍音が多いわけでもなし。西野カナのほうが声太い。なんなんだろうな。「ミルクティー」のようなスローバラードを歌う時、舌ったらずに子音と母音との間を伸ばす癖があって、それがまるで日本語が母語じゃない人のように聴こえる時があります。彼女の出身は大阪。母語は大阪弁なので、関西人が日本語歌詞の曲を歌う際は外国人が日本語の曲を歌うのと同様の違和感が生じます。この項目は書きかけです。

スピり余生、プラットフォームとしての歌姫

わたし個人の意見としては2002年の「閃光」がUAちゃんのキャリアのピークだったんじゃないかと思うんですが、彼女は子供を産んでスピり、沖縄でサーフしてはスピり、少し丸く?なって現在に至ります。単体での活躍はなりを潜め、ギョーカイの玄人おじさんたちのコラボおもちゃになっていきます。どれもすばらしいです。「ギョーカイの玄人おじさんのコラボおもちゃ」の美的表現が「プラットフォームとしての歌姫」です。

菊地成孔とのコラボアルバム「Cure Jazz」、浅井健一とのロックバンドAJICO、Little Creaturesとコラボ曲、細野晴臣監修のカバーアルバムなどなど。菊地成孔のやつは微妙でしたが、Blankey Jet City解散以後下降曲線を辿る浅井健一の人生において、AJICOはろうそくが燃える尽きる際の一瞬のきらめきと言えなくもないほどいいバンドでした。物心ついた時には解散していたのでよく知りませんが、ライブDVDがあるので。それが全部なので。

LITTLE CREATURES feat. UA "MUDDY SKY"
AJICO – ペピン

という上記の一連の感想を、今日apple musicでカバーアルバムを聴きながら思いつきましたので、適当に書きました。もっとブログっぽく「UAって誰?彼女はいる?調べてみた!」みたいに書けばよかった。いかがでしたでしょうか。皆さんも浅黒いロングヘアで目の焦点が合ってない女を見つけた時は「UAに似てるって言われる?根菜好き?」とでも訊いてみてください。その後は保証しかねますが。

わたしが好きな曲

上で挙げた代表曲以外でわたしが個人的に好きな曲をかいときます。

MUDDY SKY

上でYoutubeを貼ったやつですね。Little Creaturesというバンドのカバーになります。上ではバンド演奏にゲストボーカルとして参加していますが、アルバム収録曲は伴奏がマリンバのみ。かなり癖になってリピートしました。

悲しみジョニー

ベースのリフが特徴的な曲です。曲の雰囲気と歌詞がグッときます。AJICOというバンドでもこの曲をカバーしていて、TOKIEさんのベースと浅井健一のギターがすばらしいです。

それぞれ薬師丸ひろ子、FionaAppleの楽曲のカバーですね。カバー曲ばっかり挙げとるな。
KABAというカバー曲だけのアルバムに収録されています。このアルバムはマンドリンだの謎のシンセ?とドラムのみだの、変な楽器構成の曲が多いので、耳に新しくて、UAの力強い歌もあいまって原曲よりも魅力的です。