ポスト平成インターネットにおけるオンラインサロンとクローズドコミュニティの意義について考えました

sponsored link

クローズドコミュニティについて考える

オンラインサロン(を作るの)が流行ってますね。Valuに端を発して、今はDMMサロンが主流でしょうか。ホリエモン、ゾゾタウン田端のブランド人大学、投資講座などなど、有名人たちがこぞって有料サロンを開設しています。フォーマットとしては、かつての有料メルマガに双方向性を持たせたような形になるでしょうか。要はファンビジネスの囲い込みの手法が変わったんですね。

高知のトマト某ンフルエンサーいわく「時代はクローズドコミュニティですよ」とのこと。うるせえ。この、わかってるようでよくわからないクローズドコミュニティとは一体何なのか?について、考えを整理しながら書いていきたいと思います。

かつてインターネットは現実ではなかった

かつて、“インターネット”は擬似的なクローズドコミュニティでした。「かつて」の定義をパソコン通信〜Windows95の普及〜mixi、Facebook、スマホが普及する2008年くらいまでとします。今となってはインターネットに繋げないことは情報社会での人権が50%オフされているに等しい扱いですが、かつてはインターネットコミュニティへの参加者は限られていました。絶対的な参加者が少ないか、といえばそうではなく中学・高校のクラスの中でほぼ半数以上がケータイ、図書館のPC、家のPCでインターネットへのアクセスはできる状況でしたし、実際そうしていたはずです。実態は当時のインターネットコミュニティ上では「匿名」での参加がスタンダードだったため、現実世界の個人とインターネット上での人格がリンクしていなかったので、教室でその話題を出す人が少なかったのです。だって別人格だから。

現在のTwitterが担っているようなインターネットコミュニティのメインストリームを作り出すようなメディアはなく、小さい島宇宙的なコミュニティがいくつもあった状況です。メインストリームがないということは、共通の話題がなく、コミュニティの属性によってルールやマナーが少しずつ違う、といった状況です。(ログインするたびに必ずあいさつを強要されるチャットルームなど)

例えば、語尾に「なう」をつけるのが流行っていた最初期のTwitterは擬似的なクローズドコミュニティでした。「擬似的な」とつけたのは、サービスとしてはオープンに公開されていたため。

欧米で流行っている「ミニブログサービス」の話をいち早く聞きつけて、アカウントを作り、発信してみるという行動を選んだアーリーアダプターで形成されたコミュニティは、現在と比較すると独特の空気感がありました。具体的にいうと、まずいことを言っても即炎上したりしませんでした。

(他には変人が多い、ギークがマジョリティ面している、女が少ないので多少ブスでもちやほやされるなど)

「むかしのツイッターはよかった」というおじさんは、当時の空気感を懐かしんでの話をしているのです。

その後mixi、Facebookの登場によって個人とインターネット上の個人が紐づけられ、実名でのインターネット社会が実現し、晴れてインターネットは現実の延長となります。

そのへんのインターネットのお葬式の話はCAMPFIRE社長の家入一真がエモい本を書いているので、ぜひ読んでみてください。

島宇宙としてのコミュニティの一生について

晴れてキャズムをこえ、レイトマジョリティ層がどかっと流入して現実となり、マジで性格が暗いオタクには息苦しくなったTwitterの中にも、たくさんの「島宇宙」があります。○○クラスタ、○○界隈と呼ばれることが多いでしょうか。そういったコミュニティの一生について、2ch管理人の西村ひろゆきの発言がコピペ化してこんな風になっています。

【コミュニティの一生】

面白い人が面白いことをする

面白いから凡人が集まってくる

住み着いた凡人が居場所を守るために主張し始める

面白い人が見切りをつけて居なくなる

残った凡人が面白くないことをする

面白くないので皆居なくなる

筆者が片足突っ込んだことのあるコミュニティでいうとDTMクラスタ、株クラ、仮想通貨界隈、美容垢などなどですが、どれもほぼ同じ道を辿っています。これがおもしろいのは、最小単位のコミュニティだけではなく、いろんな大きさのくくりで相似的に同じことが起こるところです。

sponsored link

なぜコミュニティから面白い人がいなくなるのか

上記コピペの面白い人に注目します。なぜ「面白い人が見切りをつける」のか?というと、コピペでは「凡人が主張し始める」からとなっています。これを具体的に言うと、「面白い人(情報を発信する人)」にとって情報発信のリスクリターン/コストパフォーマンスが釣り合わなくなるからということです。

面白い人という生き物は、有益な情報をコミュニティで発信することで対価を得ます

対価の内訳は、知名度・人脈・同様の有益な情報を得る機会(ツッコミ、議論など)・お金など様々です。

ですが、オープンなコミュニティでの閲覧者が増えることでコミュニティの統制が取れなくなり、情報を発信するだけでいちゃもんや攻撃などを受けるような状況になると、情報発信に対してリスクリターンが釣り合わないという状況に陥りそのコミュニティを去るのです。

Twitterで情報発信をしていた面白い人たちは、Twitterがどうにも息苦しくなり、退避先としてクローズドなオンラインサロンが選ばれはじめているのが現在の流れです。

発信者がクローズドコミュニティでできること

クローズドコミュニティでは、オープンな場と比較して以下のことがやりやすくなっています。

  • リスクのコントロール(モラルの低い人や利益相反者を排除できる)
  • リスクのコントロール(自分にとって有益な情報を発信する人を加入させることができる)
  • リワードのコントロール(月額・入会金など、報酬を設定できる)
  • ターゲティング(双方向でコミュニケーションができるため、参加者にニーズのある情報を深く掘り下げて提供できる)
  • 情報の質的深化(オープンな場では無益なツッコミを恐れてできなかった、よりセンシティブな情報発信ができる)
  • 情報発信者の育成(参加者への情報提供を通して、情報発信者を育成する)

オープンコミュニティではコントロールの効かなかったリスク部分を小さくし、発信する情報のターゲティングを行うことで、より質の良い情報を発信し、リワードを具体化できるということですね。やらない手はないわな。

ユーザーにとってのクローズドコミュニティ

では情報の受け取り側(ユーザー)にとってはどうなのかというと、こんな図でまとめてみました。

前提として、読者がほしい情報はAのカテゴリにある価値の高い情報です

前述の説明でいうと、Twitterはオープンな場のため列は1、有益な情報とフェイクニュースが玉石混交のためAとBをまたがる形で存在します。列1には他にもテレビ、新聞、その他Webメディアなどが該当します。

ざっくり当てはめるとこんな感じになります。

列1のオープンな情報は、Twitter、テレビ、新聞が当てはまります。有益な情報とクソ情報のどちらもあふれていおり、情報の受け取り手であるユーザーは、有益な情報を得ようと思ったらフォローする人を選別する、裏取りを行うなど、情報の取捨選択作業が必要となります。反面、受け身でいてもそれなりに情報が流れ込んでくるというメリットがあります。

それに対して列2のクローズドな情報は、最初に自分に合ったものさえ見つければ、その後は自分にとって価値の高い情報を効率的に取ることができます自分にとってこのコミュニティはA2なのかB2なのか?を選択するだけです。

クローズドなコミュニティは元からあった

最初に触れた「これから価値の高い情報はクローズドなコミュ二ティに移行していく」という言説は上記の通り確かな流れですが、有料サロンというムーブメントを仕掛けたい側のポジショントークでもあります。

もとより、最も質の高い情報(A2)はクローズドな場でのみ対価を払った人へやり取りされていました。ビジネスにおける打ち合わせ然り、インサイダー情報然り、専門家の意見然りです。

かつてのインターネットでは、オープンなコミュニティで情報発信をすることに発信者自身にかなりのインセンティブがありました(A1)。が、インターネットと社会の変化(有象無象が増えて居心地がよくなくなった)によって、インセンティブとリスクが釣り合わなくなり、“インターネットで情報を発信していた人”がクローズドなコミュニティ(A2)へ移行する手段として、オンラインサロンが選ばれ始めたに過ぎないということです。

これからはオープンとクローズドの両輪を使い分けるのがだいじ

上記の現象によって今後より顕著に起こりうることとして、まずオープンなコミュ二ティで飛び交う情報はよりバズを狙ったセンセーショナルなもの、ポピュリズム的なものへ偏っていきます。バスの中で暴れる老人をJKの黒ギャルがバシッと叱って乗客が拍手する的な、胸がスッとする系のいい話ばかりに。もともと読んでいた面白い人はいつの間にかクローズドコミュニティへいなくなっていた、という状況。それはもう仕方のないことなので、テレビはバカになるからと言ってネットニュースばかり読んでいる人も、そのうちネットニュースだけ読んでてもバカになる状況になるのでよろしくお願いします(例:NewsPicksなど)。

ユーザーが自分にとって有益なA2、居心地のよいB2を見つけるには、A1の中から見つけて選び取る必要があります。
発信者が自分のA2に面白い人たちを呼び込むには、A1でのプレゼンス(存在感)が重要です。
というわけで、これからのインターネットでの情報の取捨選択はより苛烈になっていきますが、その1パーツとして有料サロンは存在感を増していくだろうな、というのが結論です。
 Amazonでのお買い物はAmazonギフト券が還元率が高くてお得です

わたしが入っているオンラインサロン

わたしは仮想通貨と株のトレードをやっていまして、同ジャンルの有料サロンはけっこうかなり有象無象があるので、入会する際には注意深くレビューを読むなどして注意してほしいです。わたしが入っているのはcoinrunというWebメディアの「仮想通貨トレーダーズクラブ」という有料サロンです。
ビットコインで数十億円を儲けた凄腕トレーダー3人が「直近のファンダメンタルに対するトレード戦略」「需給の考え方」「世界の金融商品の指標とビットコイン相場の関連性」「仮想通貨の価値の源泉について」など、単純な売った買ったではなく、技術にもよりすぎず、トレーダーとしての戦略的な視点を養成するための考察が投稿されていて、非常におもしろいです。わたしはROMっているだけでおもしろいですが、質問フォームの質問に対しても非常に丁寧に答えられていて、仮想通貨トレードにおいて一皮剥けたい、でも師匠的な人もいない…という人にとってはかなり有益なグループなんじゃないでしょうか。
ヨーロピアンさん、宣伝しました。約束通り娘を解放してください。あと指定の口座に2億円振り込んでください。3日以内にお願いします。振り込んでくれたらさらに詳細な提灯記事を書きます。あと、このトピックに「sponsored」と表記します。これは頼まれてもいないのに渾身の提灯記事を書いて金銭を要求するという全く新しいビジネスモデルのテストです。インターネット・カツアゲともいいます。よろしくお願い致します。
[ad]

おまけ

わたしのクローズドコミュニティでのexclusiveな発言を抜粋しました。クローズドで価値の低い情報、B2ですね。